新型コロナウイルスの影響を受けて、アパレル業界が軒並み売上を下げている中で、ワークマンだけは違うようです
昨年注目され、一時は株価も1万円台まで上昇し、ワークマン女子という言葉も流行しました。
コロナウイルスの感染拡大で株価は6,000円を割る場面もありましたが、現時点では、7,000円台まで回復しています (R2.5.7時点)
売上好調の裏に何があるのでしょう。
そこに投資のヒントが隠されているかもしれません。
そもそもワークマンって、どんな会社?業績好調のヒミツは?
ワークマンといえば作業服を専門とした職人のお店で有名です。
職人さん御用達のお店という印象でしたが、近年では一般のお客さんも詰めかける、ユニクロのような存在になりつつあります。
一般向け商品の取り組み強化 ワークマンプラスを展開
ワークマンプラスは、ワークマンの1700品目のなかの、アウトドアウェアやスポーツウェアといった一般向けの商品を切り出すことで生まれました。
アウトドア、スポーツ用品の業界では、低価格で、なおかつ機能性があるブランドがありませんでした。
そこで高品質、高機能で、通常のアウトドアブランドの価格の1/3を目指して開発されているようです。
また店舗もオシャレで、女性向けアイテムも多数揃えています。
そこに戦略的に入って行ったわけですね。
仕掛け人のワークマン常務が貫く、ブルーオーシャン戦略とは
ちなみに。
ブルーオーシャンとは、(青い海、競合相手のいない領域) 競争のない未開拓市場のことです。
反対に競争の激しい市場のことを、レッドオーシャンとは(血で血を洗う競争の激しい領域)といいます。
ワークマンプラスの裏には仕掛け人のワークマン常務の存在がありました。
有名な言葉で、『カジュアルウェアにプロ品質を』があります。
競争相手のいない市場を徹底して責めるということですね。
またワークマン常務は、入社後の目標として、
『社員一人一人の株式時価総額を上場小売でNO.1にする』
『5年で社員の年収を100万円アップさせる』
といった目標をわずか3年で達成させています。

このような会社で働きたいですね
ワークマンはコロナの影響の中でも業績好調。
- 4月売上:既存店売上高 5.7%増、全店売上高7.8%増
- 3月売上:既存店売上高 17.7%増、全店売上高23.4%増
4月度については新型コロナウイルスの緊急事態宣言を受けて、一部店舗で営業時間短縮や、臨時休業を実施した影響で伸張率が、下がってますが、それでも増収です。
感染予防の手袋や不織布用品などが伸びたようですね。
何より、このような非常時のなかでも、増収を続けているところが素晴らしいです。
まとめ
ブルーオーシャンで勝負したいと思うのは当然ですが、そもそもブルーオーシャンがどこにあるのか見つけるのが大変です。
ワークマンはそもそも作業服のお店、職人のお店です。
一般のお客さんが来るようなお店ではありませんでした。
職人の店がオシャレな機能性のあるお店に変貌するなんて予測不可能ですよね。
ブルーオーシャンを見つけるのには、このような真逆の発想が必要なのでしょう。
ブルーオーシャンの投資銘柄を見つけるためには、発想の転換が必要だということも気づかされます。
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