R2.5.8付で日経平均価格は2万円台に回復しました。
毎日報道で「今日の日経平均○○円上昇しましたとか、○○円下落しました。」とのニュースが流れますので、なんとなく聞き覚えていることでしょう。
しかし投資をしていない人にとっては、あまり関心がないことかも知れません。
実は日本経済の景気を表す指標として非常に大事です。
日経平均株価はコロナショックの影響で日々変動が激しい状況ですが、徐々に落ち着きを見せ始めています。
そして日経平均株価が、2万円台まで回復してきています。
新型コロナウイルスの影響で経済がマヒしているのに株価は顕著に推移しています。
なぜでしょう?
欧米の経済活動が徐々に再開へと舵を切っていることや、国内のコロナウイルスの感染者数も減少傾向にあるということで市場が楽観的になってきているようですが。
また米中の対立の警戒感も薄れてきていることが材料となっているようです。
しかし今後の状況次第では、大きな変動があるかもしれません。
株式投資をするにあたっては、日経平均株価やTOPIXから見る、投資家たちの心理を読み解く必要があります。
まず初心者の投資家の方は日経平均株価とTOPIXを理解しましょう。
そして日々の政治、経済状況やコロナウイルスの感染状況、ワクチン開発の状況など注視しなくてはいけません。
日経平均株価とは、どの平均値を計算しているのか
日経平均株価というとニュースでも毎日報道がありますので、聞きなれてはいますが、きちんと説明できる人は意外と少ないようです。
私も投資を始めてから、気にするようになりました。
日経平均の動きで市場全体の値動きが掴めますし、投資をする際には大きな指標となりますね。
日経平均とはどういうふうに計算されているのか
日経平均というと上場企業全体の平均をとっているように当初は思っていましたが違うようです。
じつは日本の株式市場を代表する225銘柄の株価をもとに算出しています。
225銘柄を誰が選んでいるのか気になりますね。
日本経済新聞社です。
日本経済新聞社が選定し、一年に一回見直しをしています。

日経平均の日経は日経新聞の日経なんですね。

そうなんだ!気にしたことなかったよ。
日経平均価格が変動することは東証一部上場企業のうち代表する225銘柄の平均の株価の動きということになります。
TOPIX(東証株価指数)とは
日経平均と並んで、有名な指数でTOPIX(東証株価指数)があります。
よく日経平均とTOPIXは比較されますが、どちらの指数を参考にするのがよいでしょう
TOPIXはどのように計算されているのか
日経平均が東証一部の代表する225銘柄を対象にしているのに対して、TOPIXの対象銘柄は、東証一部の全銘柄を対象にしています。
東証一部上場の全銘柄の時価総額の合計を全銘柄で割った数字になります。
TOPIXは株価×発行済み株数で算出されています。
株価×発行済み株数=時価総額ですので、時価総額方式です。
一方で日経平均は株価のみを算定基準にしている株価方式ということになります。
日経平均は円 銭が単位で、TOPIXはポイントが単位になります
日経平均株価とTOPIX(東証株価指数)どちらの指数を参考にすべきか
- 日経平均株価の特徴は株価が高い銘柄の影響受けます。(トヨタやNTT、ユニクロなど)
- TOPIXは時価総額の大きい銘柄の影響を受けます。(時価総額は会社の価値、値段のことです。)
日経平均株価の特徴は株価だけが計算の対象になっていて、しかも東証一部上場の225銘柄、約13%の動きで、日経平均株価が変動します。
たとえばユニクロ(ファーストリテイリング)のような株価の高い銘柄の影響を受けやすいので、1社の影響を受けやすい傾向があります。
TOPIXは東証一部上場の全銘柄の時価総額の平均ですから、個別の会社の影響は受けにくいです。
ですので市場全体の値動きに近いと言えます。
まとめ
日経平均とTOPIXはどちらも日本を代表する指標です。
有名なのは日経平均でしょう。ニュースなどでもよく取り上げられますし、景気判断指数としても着目されます。
ビジネスマンの間でも、「昨日の日経上がったね 下がったね」など会話にも良く出てきます。
TOPIXどうだった?とはあまり使わないですよね。
それだけ日経平均株価は浸透しているのでしょう。
しかし日経平均株価が上昇しても、個別の銘柄すべてが上昇するわけでありません。
個人で保有している株価が上がらないことはよくあります。
一方、TOPIXについては、市場の全体の動きに近いでしょう。
ですのでTOPIXの動きの方が、投資家として参考にするのには適しているのではないでしょうか。
私も、日経平均株価とTOPIXは、両方チェックします。
日経平均株価を見て景気を判断し、実際の投資の動きとしてはTOPIXを参考にしています。
株式投資初心者としては、是非参考にしていただきたいと思います。
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