ニューヨークダウに振り回される日本市場。ニューヨークダウとはなに

Brand selection tips(銘柄選定のコツ)

ニューヨークダウが動くと日本の株価そして世界の株価に度々影響をあたえます。

R2.5.19 アメリカで新型コロナワクチンの試験で、試験参加者のうち8人で抗体の存在を確認したという報道がありました。

また免疫効果にも期待がもて、深刻な副作用もなく、7月にも最終の試験を始める模様です。

こちらのニュースが流れ、ニューヨークダウは一時1000ドル高となりました。

そして翌日、日本の株式市場もこの材料に好感を示し、日経平均株価も上昇で引けています。

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ニューヨークダウとは

アメリカを代表する企業30社で構成された株価指数です。

アメリカの経済新聞で「ウォールストリート・ジャーナル」を発行しているダウ・ジョーンズ社が30社を選んでいます。

日本では日経225が有名です。

アメリカのニューヨーク証券取引所は9時30分にスタートします。そして、16時にその日の市場が終了します。

時差の関係で、前日のニューヨークダウの結果が分かるのは、日本時間で6時ごろになります。

ニューヨークダウは何が原因で動くのか?

ニューヨークダウは、様々な経済指標の発表により動きます。

先日のコロナウイルスワクチンの発表でもそうですが、アメリカの景気や経済を表す指標の発表は、ニューヨークダウに大きな影響を及ぼします。

  • 雇用統計 雇用統計が発表されるのは毎月第一金曜日です。雇用者がふえるのは「景気が良い」ことを示すため、株価の上昇にも繋がります。ですので多くの投資家たちが注目しています。
  • FOMC  Federal Open Market Committee(連邦公開市場委員会)の略で、アメリカの金融政策を決定する会合のことです。日本では、「日銀金融政策決定会合」で金融政策を決定していますが、それに当たるものがFOMCです。
  • 米国国内総生産(GDP) 1年間同じ国に住んでいる人々によって新たに生産されたモノやサービスの付加価値のことです。 ごく簡単にいうと国内で商品を買ったり、家を建てたりして使われたお金の総計ともいえます。
  • ISM製造業景気指数 米供給管理協会(ISM:Institute for Supply Management)が製造業約350社の仕入れ担当役員にアンケート調査を実施して発表される、景気転換の先行指標と言われています。
  • 消費者物価指数 (Consumer Price Index)米労働省労働統計局が毎月発表する統計で、消費者が購入するモノやサービスなどの物価の動きを把握するための統計指標です。 また、国民の生活水準を示す指標のひとつとも言えます。
  • 新規失業保険申請件数 米国労働省が発表する、アメリカ全土で1週間に新しく失業保険給付を申請した数のこと。 毎週木曜日に発表されるので、雇用統計の先行指標として市場の注目を集めます。

ニューヨークダウの動きを世界が予想するのは、世界経済に大きな影響を及ぼすからでしょう。

ニューヨークダウと為替の関係

アメリカの通貨は「ドル」です。

通貨はその国の経済状況を表しています。

アメリカ経済が好調ですと、ドルの価値は上がり、景気が悪いとドルは下がります。

日本の通貨である「円」はドルとは逆の動きをしますので、ドルが上がれば円は下がり(円安)、ドルが下がれば円は上がります(円高)。

為替を予測する時は株価にも注目

NYダウは経済指標と密接な関係があります。経済指標に反応してNYダウが動けば、為替にも影響がある場合もあります。

為替と株は別物だとバラバラに考えてた人もいるのではないでしょうか。

今後は、経済指標の発表状況や予測、そしてNYダウの動きも考慮して考えてみると、為替の動きを予想できるようになるかもしれませんね。

まとめ

日本の株式市場だけでなく、世界が注目しているのが、アメリカ経済です。

コロナウイルスの影響で、アメリカ経済も大打撃を受けています。

4月の失業者数は2,050万人⁉

世界恐慌以降で最悪の水準だと言います。

そして日本も同様です。

今後、アメリカ経済、そして世界経済の復活のカギはやはりコロナウイルスのワクチンの開発です。

日々の報道を注視して、危険な投資は避けながら、未来の準備を備えていきたいところです。

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