2021年8月16日、日経平均は一時500円も下落しました。空売り比率も40%も超えており、売り圧力が強まっている模様です。
今後の株式市場の見通しを考えると政治や経済の動向が非常に重要です。
米国株(ニューヨークダウやS&P500、NASDAQ)は堅調に推移しています。
ですが日本株はどうでしょう。以前までですと、米国株式に連動して日本株も上昇していましたが、ここ数ケ月を見てみると、相関性が見られなくなっています。
ポイントは3つあると考えられます。
- 新型コロナワクチン接種状況
- 衆議院解散に伴う総選挙の動向
- 北京オリンピック
新型コロナワクチンの摂取状況と株価が関係している
株式は半年先の動向を予測して動いていると言われています。
欧米の状況を見るとワクチン接種が進むことで、経済回復が急激に進んでいます。データによれば2022年2月にも集団免疫を獲得すると予想しています。
日本の摂取状況は米国と比較すると、数ヶ月は遅れていますので、日本で集団免疫を獲得するのはその先になります。
コロナワクチンの摂取と感染者数の減少が株価の上昇に関係してくるでしょう。
衆議院解散と総選挙のタイミングに注目したい
日本株が低迷しているのは、今後の衆院選に関係しているかもしれません。
当初10月に衆議院の任期にともなう総選挙の話がありましたが、コロナの新規感染者数と政権支持率は大きく関係しているので、選挙のタイミングはギリギリまで先延ばししてくることが予想されています。
10月に選挙が行われれば、8月ごろには補正予算の話が出てきてたかもしれませんが、11月に先延ばしされれば、投資家としては動きにくいですよね。
スケジュールでは、9月末に自民党の総裁任期が切れます。
そして10月末には衆議院の任期がきれます。
通常ですと10月に総選挙が行われますが、先延ばしを考慮すると・・
9月に国会招集して衆議院解散すると、規約上では11月まで衆議院の任期が延長できる。
11月に総選挙があるとすると、9月末〜10月ごろに財政出動の話が出てくるかもしれません。
補正予算で30兆とも言われている話が具体的に出てくると、株価にも大きな影響があるでしょう。
現時点(8月)ではまだ不確定要素が多いことから投資家は様子見している状況です。9月末から10月にかけて政策の中身が出てくることが株価上昇にキッカケになるかもしれません。
北京オリンピックは無事開催されるのか
気になるのが北京オリンピックの状況です。
予定では来年2022年2月4日〜に開催する予定ですが、欧米では北京オリンピックボイコットの声が上がってきています。
またウイグルの問題や中国内でのデルタ感染拡大、そして武漢ウイルス研究所流出説など北京オリンピックを無事開催するまでの混乱が予想されます。
特に武漢ウイルス研究所の件については、8月2日、米情報機関は新型コロナウイルスが武漢研究所から流出したことを裏付けるウイルスのサンプル遺伝子情報を入手したという記事まででています。
米下院外交委員会メンバーのマイケル・マコール議員からの情報
バイデン大統領は5月末に情報機関に「90日以内」の追加調査を指示しています。
タイムリミットが今月8月末に迫っているのです。
最後に
東京オリンピックが終了し、パラリンピックが9月5日で終了すれば、日本国内は政治一色となります。
当面、投資のテーマは政治に移行するでしょう。
特に補正予算の中身に投資家は注目していますので、現在は様子見ムードといったところ。
おそらくこれが日本株が買われない状況でしょう。
選挙に伴い、どのタイミングで補正予算の中身がでてくるのか、菅政権の動向を見守りたいと思います。
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